保険の本質はどこにあるか

世の中に保険と名のつくものは山のように存在します。


生命、火災、地震、自動車に健康と数え上げたらきりがありません。
ところで、この保険というのはいったいどこにその本質があるのでしょうか。

以下、その意義と趣旨からその本質を説明します。そもそも、保険とは、あるリスクにたいしてそのリスクを被る客体は不確定ではあるが、必ず特定の集団の一部がそのリスクを被ることになるのは確定的である場合に、運悪くリスクを被ってしまった特定の者の損害を補てんするための費用を全体で賄うことで、リスクと安心のバランスをとるという仕組みです。

したがって、加入母集団の数が多いほうが、個々の構成員の負担が減り、かつ、損害発生時の補てん額を大きくすることが可能であるため、より効果的になるといえます。

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よって、なるべく多くの者が加入すべきですし、現に我が国では国民皆保険制度がとられていますから、国民全体でリスクと安心のバランスをとっています。

いわば、最高の理想形であるということができます。
つまり、保険の趣旨は安心の確保にあるといえます。

しかし、別の見方をすることもできます。


というのも、運の悪かった者に自分がなってしまう可能性はならない可能性より低いはずです。そうすると、低いリスクのために毎月保険料を支払うのは分が悪いのではないか、とも考えられるわけです。

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確かに、全く安全に人生を終えた場合、それまでに支払った料金は原則として水の泡ですから損だといえば損になります。


そうすると、損してまで安心は取りたくないと考える人にとっては保険の趣旨は妥当しないようにも思えます。

しかし、保険の趣旨は安心の確保だけにあるのではありません。

相互扶助の精神も盛り込まれているのです。
つまり、個々の結果として損をすることがあっても、皆が協力することで全体の幸福度が高まることを期待しているのです。

以上より、保険の本質は、安心の確保と相互扶助の精神にあります。